日本人はそこから何を学べるのか?この先も彼らはずっと優秀なのか?

インド人はなぜ頭が良いのか~インド式教育その強さの秘密~

林 明(弘前大学人文学部准教授)、佐藤 博美(北海道教職員・林明ゼミ卒業生)

Amazon Kindleで450円!1月19日発売


林明さんが登場する、colors BOOKS白熱教室【21世紀に、ガンディーを考える】こちら

「はじめに」より(林明)

最近、日本人に「インドのイメージは?」と聞くと、インド人は「頭が良い」という答がよく返って来る。どうしてそう思うのかと聞くと、インド人は「数学ができる」、「理数系に強い」、「ITに強い」からだという。インドはここ一〇年ほど急速に経済が発展している。他方、日本の経済はあまり勢いがない。それ故なのか「インドが発展しているのは、インド人の頭の良さにあるのだ、それは、数学など理数系の能力に優れているからなのだ」との認識が多くの日本人の中にあるようである。さて、それは、本当なのだろうか。もしそうだとしたら、それは、どこから来るものなのだろうか。本書は、以下のような五章構成で、このテーマを考えていきたい。

 第一章では、インド人の考える「頭の良さとはどういうものか」、そしてそれはどういう考え方、歴史的背景から生まれてきたものなのかを概観していく。

 第二章は、インド人の優秀な頭脳の実例を、ビジネスとアカデミックの両分野から三人ほど取り上げてみたい。

 第三章は、インド教育システムの実態をみていくが、ここでは最も重要視されている二つの科目、数学と語学教育にポイントをおく。

 第四章は、インド教育を支えているシステム、つまり制度をみていきたい。まず歴史をたどり、ネルー、ガンディーという二人の重要人物の教育思想に迫っていく。

 第五章は、そんなインド教育の抱える影の部分を考えていく。

 最後に、日本がインドの教育から学べることは何なのか、その展望を描いてみたい。

●林 明

1960年生まれ。1983年東京大学文学部東洋史学科卒業。1994年同大学院人文科学研究科東洋史学専攻博士課程単位取得退学。1994年博士(文学)。1987年~1988年デリー大学留学。1990年~1993年外務省専門調査員(在スリランカ日本大使館)。1995年弘前大学人文学部講師。現在、弘前大学人文学部准教授。

インドのマハートマ・ガンディー及びジャヤプラカーシュ・ナーラーヤンの思想・運動とスリランカの民族問題に関心がある。

●佐藤 博美

1989年生まれ。弘前大学人文学部人間文化課程卒業。現在、北海道教職員。林明ゼミ卒業生。大学3年次に林明ゼミインド旅行に参加。